ゴー宣DOJO

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高森明勅
2020.12.29 06:00政治・経済

ゴー宣道場、高森稽古照今塾

今年のゴー宣道場を振り返って目につく大きな1つは、
作家・泉美木蘭氏の活躍ぶりだろう。

持ち前の正義感と、「泉美探偵事務所」との異名を取る卓越した
調査能力を遺憾なく発揮され、新型コロナウイルス感染症の“実像”を
浮き彫りにする、目覚ましい成果を挙げられた。

ご自身がお1人でテープ起こしから文章化まで手掛けられたという、
漫画家・小林よしのり氏との対談本『新型コロナ―専門家を問い質す』(光文社)は、
読み易く貴重なデータ満載の良書。
泉美氏らしい丁寧な目配りを感じさせる。
今や小林氏と並んで、道場の「二枚看板」の観がある。

新型コロナ恐怖症の終息がまだ見えない中、来年も“血道(ケツドー)”
師範・泉美氏の更なる活躍を期待したい。
それと、もう1つ欠かせないのが弁護士・倉持麟太郎氏の初めての単著
『リベラルの敵はリベラルにあり』(ちくま新書)の刊行だ。
あれほどフットワーク軽く、多方面に八面六臂(はちめんろっぴ)の
活躍をされながら、これだけの労作を書き進めておられたとは。
驚きだ。

優れた実務家が必ずしも信頼できる理論家とは限らない。
むしろ、その両者を兼ねる例は稀有(けう)だろう。
ところが倉持氏の場合、実務家として並々ならぬ能力を見せつける一方、
実情に精通した強みをも取り込んだ(つまり単なる理論家には書けない)、
緻密でスケールの大きな思想書を書き上げるという、離れ業をやってのけられた。
近来の快著。
各方面から高く評価されたのも当然だろう。

皇位の安定継承に向けた政府・国会の取り組みがようやく本格化する来年、
氏の存在感は益々大きなものになるはずだ。
高森稽古照今塾の関係では、9月に予定されていた皇居勤労奉仕(4日間)が
新型コロナの影響で見合せになり、仕方がないので、1日だけ皇居・赤坂御用地
周辺を「勝手に」清掃する“気まま”奉仕を敢行した(I奉仕団長=女性)。

平成30年(S団長=男性)、令和元年(K団長=女性)と続けて来たご奉仕だが、
来年はどうなるか。

11月3日には、明治神宮外苑にある聖徳記念絵画館の壁画について、
(これも多人数集まるのを同館に断られた為)別の場所で映像を使って
解説するという、新しい企てを行った。
スピンオフで、同種の解説を来年1月にも、塾の受講生以外のメンバーに行う予定。

スピンオフと言えば、『皇位継承 論点整理と提言』(女性議員飛躍の会)に
収めた私の講義録を教材(当然、私が校正した2刷!を使用)にした小さな勉強会も、
塾とは別に行っている。
私自身は1回だけで終わるつもりだった。
でも、2回やっても終わらない。
もう1、2回は必要か。

【高森明勅公式サイト】
https://www.a-takamori.com/

高森明勅

昭和32年岡山県生まれ。神道学者、皇室研究者。國學院大學文学部卒。同大学院博士課程単位取得。拓殖大学客員教授、防衛省統合幕僚学校「歴史観・国家観」講座担当、などを歴任。
「皇室典範に関する有識者会議」においてヒアリングに応じる。
現在、日本文化総合研究所代表、神道宗教学会理事、國學院大學講師、靖国神社崇敬奉賛会顧問など。
ミス日本コンテストのファイナリスト達に日本の歴史や文化についてレクチャー。
主な著書。『天皇「生前退位」の真実』(幻冬舎新書)『天皇陛下からわたしたちへのおことば』(双葉社)『謎とき「日本」誕生』(ちくま新書)『はじめて読む「日本の神話」』『天皇と民の大嘗祭』(展転社)など。

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